皮脂が増えるのは男性ホルモンが原因

ニキビの引き起こす原因の1つである皮脂。皮脂は皮膚の水分や感染症から守る役割がある大切なもの。でも、過剰に分泌された皮脂はニキビの原因になります。

ニキビ患者の場合、皮脂の分泌を抑えることが、ニキビの予防や治療につながります。では、ニキビをつくる誘因となる皮脂が増える原因は何なのでしょうか。

皮脂が増える原因

皮脂量は複数の要素で決定します。

  • 1.食事
  • 2.ホルモン
  • 3.年齢
  • 4.性別
  • 5.部位

この中で特に影響を及ぼすのが、ホルモンです。皮脂の分泌は男性ホルモン(アンドロゲン)によって決まります。男性ホルモンは、脂線(皮脂がでる部分)の発達や皮脂の合成を増加させる機能があります。男性ホルモンが多くなると、皮脂が増えると考えてよいでしょう。

この男性ホルモン(アンドロゲン)は、男性だけでなく、女性にも分泌されているホルモンです。男性ホルモンは男女で分泌する箇所や、分泌のピークが異なります。

男性ホルモンの分泌箇所

男女で男性ホルモンの分泌される箇所はことなります。

男性の場合・・・睾丸
女性の場合・・・副腎と卵巣

ちなみに、男性の場合、睾丸を切除すると皮分泌が減少し、その後男性ホルモンを投与すると皮脂分泌が増加したという事例もあります。

男性ホルモン(皮脂量)の分泌ピーク

男性の場合は、20~30代でピークに達し、その後緩やかに低下していきます。ただし、80歳を過ぎるまでは、大きく低下することはありません。

女性の場合は、男性よりも早く男性ホルモンが分泌されるため、男性よりも早く皮脂量の分泌が増加します。50歳くらいで皮脂の分泌量は大きく低下します。

女性はホルモンバランスが乱れやすい

「生理前後にニキビが増えた」「出産後にニキビが増えた」そんな経験をした方は多いのではないでしょうか。実は、これはホルモンバランスの乱れによるものです。

女性の場合、排卵日の前後は女性ホルモンであるエストロゲンが多く分泌されますが、排卵を過ぎると、エストロゲンが急激に下がります。また、妊娠時は女性ホルモンが多く分泌されますが、産後は数日で妊娠前の状態まで急激に下がります。産後に抜け毛が多くなるのもホルモンバランスの変化によるものです。

このように、女性は生理や妊娠・出産で女性ホルモンと男性ホルモンのバランスが大きく乱れるため、ニキビができやすいといえます。


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