ニキビは遺伝しない?!ニキビと体質の関係
親や兄弟がニキビ肌だったから、自分もニキビになるのは仕方ない・・・そう諦めている人も多いと思いますが、実は、ニキビが遺伝するかどうかは科学的に証明されていません。
正確には、「わからない」のが現状です。ニキビは、性別や年齢、食生活、化粧の有無、生活環境など様々なものが影響して起こる皮膚疾患です。そのため、ニキビが遺伝によるものなのか、他に原因があるのか、特定するのが難しく、充分な研究がおこなわれていないのです。
オイリースキン体質は遺伝する
とはいえ、体質に関しては遺伝することは研究によって分かっています。ニキビの要因となるオイリースキン(脂性肌)や皮脂分泌は、遺伝すると分かっています。
例えば、一卵性双生児の場合は、片方がオイリースキンだと、もう片方もオイリースキンとなります。これは、皮脂腺の大きさや活動性が遺伝することを示しています。
「毛穴が詰まり」が遺伝するかは分かっていない
ただし、ニキビの一番の原因となる角化異常が遺伝するかは、まだ明らかになっていません。角化異常とは、毛穴周辺の角質の新陳代謝がうまくいかずに、古い角質が毛穴を塞いでしまう現象のことです。
毛穴の詰まりが無ければ、オイリースキンでも、ニキビになることはありません。
毛穴の詰まりを予防すればニキビはできなくなる
オイリースキンの体質でも、悲観することはありません。最近では、病院にいけば、皮脂の分泌量を抑える薬ももらえます。また、毛穴がつまらなければ、ニキビになることもありません。
ニキビの発生はざっくりと説明すると以下のような段階を経て、炎症をおこします。
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毛穴に皮脂が詰まる
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アクネ菌による炎症
もし、皮脂量が多い体質の人でも、毛穴がつまらなければアクネ菌による炎症も起こらず、ニキビにはなりません。「自分はニキビになりやすい体質」と諦めずに、毎日スキンケアすれば、ニキビの予防はおこなえます。
まとめ
- 1.皮脂の分泌量は遺伝する
- 2.毛穴の詰まりは遺伝するか分からない(研究段階)
- 3.オイリースキンでも毛穴の詰まりを予防すればニキビは回避できる
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